認定インストラクター インタビュー

認定インストラクター インタビュー


vol.5  「数字に興味を持たない経営者」に伝えたかった

東端 佑典  トウハタ ユウスケ
(株)オブジェクティブコード取締役



インストラクター養成講座9期に参加して認定を獲得。すぐに勤務先で数字をテーマに研修を実施し、その体験を他のインストラクターにもシェアしてくれています。企業の取締役として活躍する若きビジネスパーソンはなぜ「ビジネス数学インストラクター」になったのか。その理由に、「大人になっても成長できる人」になるためのヒントを見た気がしました。


なぜビジネス数学インストラクターになったのでしょうか?

私の周囲には「数字に興味を持たない経営者」がたくさんいます。それに対して個人的にいろいろと思うことがあり、でもそれを発する場もなければ理解してくれそうな人もいませんでした。たまたま読ませていただいた深沢先生の著作「徹底的に数字で考える」(フォレスト出版)に、まさに自分が伝えたいことがたくさん書かれていました。何より、純粋に読んでいて楽しかったんです。この本の著者である深沢先生なら、きっと自分のその想いに共感してくださるんじゃないか。そう思い、思い切って(超絶に長い)読書感想をメッセージさせていただきました。それをきっかけに、深沢先生の活動に興味を持ち、思い切ってチャレンジしようと決めました。

インストラクター養成講座に参加して何を学んだと思いますか?

養成講座の総合演習で私が結論として出したワードが「理解」でした。ビジネス数学云々より以前に、そもそも教えるとはどういうことなのか。それはまず相手を理解するところから始まるのだということは大きな気づきでした。自分は正直に言ってあまり数学や財務などを勉強してこなかったのでとても不安がありました。でも深沢先生は「そんなことは関係ないよ」と受け入れてくださいました。そのとき「ああ、この感覚がとても大事なんだな」「導くってこういうことなんだ」ということも学んだことのひとつです。

どんな時にやりがいを感じますか?

社内での自分に対する印象が確実に濃くなったと思います。それまでは社員たちは私が上司だから(役員だから)相談するという感じでした。でもビジネス数学インストラクターになって研修とかをやるようになってからは、「数字やロジックの話なら東端に相談しよう」という理由で相談されるようになったんです。社内でそういう印象づけができたことは自分にとってとても良かったことだと思います。


会社員(会社役員)がビジネス数学インストラクターになる意味は?

私は「教える」ことで稼いでいるわけではありません。だからビジネス数学インストラクターになることの価値やメリットは別のところにあると思っています。組織の人間はみんなそれぞれ違うので、共通言語を使ってコミュニケーションすることはとても大事です。その共通言語が数字です。でもそれが大事であることを伝えるって、現実はとても難しいんです。だからその際のテクニックや注意点などを知ること、そしてそれを指導できることは企業人にとってはマネジメントや人材育成の観点でとても重要だと思います。

東端先生にとって、「数字」とはなんですか?

事実を教えてくれる言葉と認識しています。世界共通の言語ですね。でもその言葉を使うことで時として傷ついてしまう人もいれば、喜ぶ人もいます。たとえば体重計なんてまさにそうですよね(笑) でも敵ではなく味方としてそれを考えたとき、自分自身にも他人にもいい影響をもたらしてくれる。そういうものなのかなと思います。

これからインストラクターになる方へのメッセージ

認定インストラクターになった後のコミュニティに参加することがとても大事です。それは「仕事をもらえる場」「何か教えてもらえる場」ということではなく、「志を共有する場」といったイメージです。最初は緊張していて、何か立派なことを言わないといけないのかと思っていたんですけど、今はとても楽しいですね。当初は孤独な感じもありましたが、徐々に「みんな一緒だな」「みんな苦戦しているな」ということがわかってきて、自分も頑張ろうと思えるようになりました。普段はそれぞれの現場で違う仕事をしているけど同じ感性を持った人が少しだけ集まり、マインドでつながれる場。「ともに一緒にこっちを目指そう」と言い合える人たちがいるのはとてもいいことじゃないかなと。ぜひ私のように「エイヤッ」で飛び込んでみてはと思います。




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