認定インストラクター インタビュー
vol.2 「すうじ、だいじ」というメッセージの真意
山﨑 智子 ヤマザキ トモコ
スラッシュキャリア・代表
多摩大学経営情報学部「ビジネス数学基礎」
2年で250名の方に起業、ビジネスサポートセミナーを開催
なぜビジネス数学インストラクターになったのでしょうか?
当時から女性の起業をサポートする仕事をしていました。その活動をしている中で、特に女性は「数字って苦手!」という意識が先に立つなと思っていたんです。直感的に、感覚的に、苦手意識がある。そんな感じです。でもある時、「山﨑さんは数字に強いですよね」と言われたんです。最初はピンとこなかったんですけど、その人に勧められた本を読んでみて、「数字」とか「数学」というものに対する考え方が劇的に変わったんです。その本が深沢先生の「数学女子シリーズ」でした。数字の使い方や大切さを上手に伝えるってこういうことだよなって思ったんです。私も起業・副業を目指す女子にこのようなことを伝えられたら良いなと。それですぐにインストラクター養成講座に申し込みました。本当にすぐ申し込みました(笑)。
インストラクター養成講座に参加して何を学んだと思いますか?
正直、当日までは心配でした。事前にいろいろテキストを使って数字の知識をインプットをしないと恥をかくのではと。でもいい意味で裏切られました。インストラクター養成講座は数学を学ぶのではなく、これから社会人になる学生やすでにビジネスパーソンである人たちの前に立つ講師としての姿勢、振る舞い、心構えを学ぶものでした。教えていただいたこれらのことは実はいろんなものに通じます。実際、それ以降はビジネス数学とは違うテーマで講師をするときも伝え方を意識するようになったり、参加者の目線でまで下がって伝えることができるようになりました。
とても印象に残っている「教え」があります。例えば参加者は全員同じモチベーションで参加しているわけではないので、その時にどこに(誰に)照準を当ててセミナーなどをやればいいのか?という疑問があったんです。私自身は「みんなを頑張らせなきゃ」「ちゃんと伝えなきゃ」「全員に満足してもらわなきゃ」と思ってしまうタイプだったんです。でも深沢先生のご意見は「そこは参加者の問題なので参加者に委ねればいい」というものでした。そういう考え方もあるのだと気づきを得たことは、大きかったと思います。とても濃い2日間でした。
どんな時にやりがいを感じますか?
「あ、なるほどな」と参加者が気づいてくれた瞬間ですね。それをきっかけに「こんなことしてみました」といった行動し、そして報告してくれた瞬間がとても嬉しかったです。小さく、いや大きくガッツポーズです(笑)。その人が変わるきっかけを提供できたことがとても嬉しいですね。
山﨑先生はこれからどういう人を救うのでしょうか?
起業家や会社員でも新しいことにチャレンジしようと思っている人に、スラッシュキャリアという考え方、生き方があることを広めたいと思います。私はいわゆるペルソナを設定するのがあまり得意ではなく、いろんな人にそれを伝えたいです。
その中で特に「数字で会話をしていくこと」が大事だということを伝えていきたい。会話にちょっとした工夫がないためにコミュニケーションがこじれてしまう事例ってたくさんありますよね。でも数字の見せ方や伝え方によって相手が動いたり納得してくれたりします。
「何においても数字に置き換えたらどうなる?」という発想を持ってみるといいと思います。いまも「何人?」「いつまで?」といった質問をすると、「あー、やまとも(山崎先生の愛称)の数字の質問、きたきた」って笑われます(笑)。
山﨑先生にとって、「数字」とはなんですか?
あまりかっこいい答えじゃないんですけど、「コミュニケーションを円滑にするためのツール」ですかね。みんなの共通言語。「すうじ、だいじ」というメッセージで、それを伝えていきます。
これからインストラクターになる方へのメッセージ
私は理数系の人間ではありませんし得意でもありません。でもそこはあまり重要ではないように思います。想いがあれば、ビジネス数学を使って何か届けたいと思うものがあれば、ぜひ深沢先生の講義を聴いてみることをお勧めします。目から鱗です。
そして(深沢先生が選んでいる)同じインストラクターのメンバーは素敵な方々でハートフルな人たちが多いと思いました。養成講座を修了して認定インストラクターになった後にコミュニケーションができる仲間と場があるのはありがたいですね。
私はこの歳で数学というものの概念が劇的に変わったので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください!
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